ぶどう膜炎の症状・原因・治療、完治や失明の有無|写真あり

ぶどう膜炎の症状・原因・治療、完治や失明の有無|写真あり

このページでは

 

●ぶどう膜炎の症状・原因・治療
●ぶどう膜炎は完治するのか?

 

についてどこよりも分かりやすく説明します。


ぶどう膜炎ってなに?

「ぶどう膜炎」とは、文字通り ”ぶどう膜” が炎症を起こす病気です。

 

では、「ぶどう膜ってどこ?」という問に、以下の画像で説明します。

 


画像出典:www.sanoeyeclinic.jp

 

この画像から分かるとおり、眼球のうち

 

・虹彩(こうさい)
・毛様体(もうようたい)
・脈絡網(みゃくらくもう)

 

の3つをまとめて「ぶどう膜」と呼んでいます。

 

では、「上の3つのどれかが炎症を起こせば ”ぶどう膜炎” なんだね」と考えるのが普通ですが、その答えは 半分YES、半分NO となります。

 

実はこの ”ぶどう膜炎” という名前は、結構おおざっぱな病名の付け方であり、実際は上の3つ以外の部位で炎症が起きても”ぶどう膜炎”と診断されます。

 

まず下の画像の通り、眼球の構造は一番外側から順に

 

・角膜
・前房
・光彩
・水晶体
・ガラス体
・網膜
・視神経

 

という具合で構成されています。

 

《眼球の構成とは》
 
画像出典:http://www.nichigan.or.jp/

 

※上の画像では、毛様体・脈絡網が省略されています

 

 

このうち、角膜視神経を除いた、いずれかの部位で炎症が起こると、「ぶどう膜炎」と診断されます。

 

つまり、

 

眼内(眼の中)に起こる全ての炎症に対して、「ぶどう膜炎」という言葉が使われる

 

のです。

 

《ぶどう膜炎イメージ》
 
画像出典:http://sugiura-gannka.com/

 

 

このように、ぶどう膜炎は "目の中" に炎症が起こる病気ですので、目の表面に起こる病気(結膜炎や角膜炎など)よりも治りにくく、重症化すると失明に至る危険性もあります

 

ではここから、
「ぶどう膜炎の原因と症状」について説明します。


ぶどう膜炎の原因や症状とは?

ぶどう膜炎でもっとも一般的な症状が、「視力障害」です。

 

上で挙げた眼球組織の名称には、「水晶」「ガラス」といった言葉が用いられていますが、正確には "粘膜でできた袋の中に、水分が満たされている状態" です。

 

イメージ的には、透明なビニール袋に水を入れているような構造で理解してください。

 

ここに炎症が起こると、中の水分に濁りが生じ、透明度が落ちます。

 

この影響で光の屈折率が変化するため、視力障害が起こりやすくなるのです。

 

《ぶどう膜炎の症状》
 
画像出典:http://www.med.kindai.ac.jp/optho/kr-shoukaii/sp-budoumaku.html

 

また、ぶどう膜炎の原因が感染症による場合は、強い炎症反応を起こすため、以下の様な症状を引き起こします。

 

  • 目の充血
  • 目を開けていられないぐらいの強い痛み
  • かすみ目
  • 眼球内部で光が乱反射するため光に対して敏感になる(少しのあかりでも眼がチカチカして眩しい)
  • 発熱

 

ここからさらに炎症や感染が視神経にまで拡大していくと、

 

  • 失明
  • 脳炎(意識障害、運動障害、神経障害、記憶障害、場合によっては脳死)

 

などの危険性も高まってきます。

 

なお、この病気の主な原因としては、上記に挙げた「感染症」以外にも

 

●眼精疲労(疲れ眼)
●ストレス
●不眠
●加齢

 

などが考えられますが、
近年の研究において判明した「ブドウ膜炎を合併しやすい三大疾患」として

 

●ベーチェット病
●サルコイドーシス
●原田病

 

が挙げられています。

 

これらの三大疾患は、いずれも原因不明の自己免疫性疾患であり、このうち

 

・ベーチェット病
・サルコイドーシス

 

国の指定難病に認定されています。

 

では続いて
「ぶどう膜炎の治療」について説明しましょう。


ぶどう膜炎の治療法とは?

基本的には「内服薬による薬物治療」がメインとなりますが、発病の原因によって投与される薬の種類が変わってきます。

 

■感染症の場合
⇒抗菌薬や抗生剤

 

■自己免疫性疾患の場合
⇒ステロイド内服薬+ステロイド点眼薬
■眼球深部に炎症を起こしている場合やアレルギーの場合
⇒免疫抑制剤

 

■三大ブドウ膜炎疾患の場合
⇒ステロイド点眼薬+免疫抑制剤

 

また「白内障」や「緑内障」を合併している場合には、

 

  • 眼内レンズ挿入術(外科手術)
  • 線維柱帯切除術、線維柱帯切開術(眼圧を下げるための外科手術)

 

が適用されるケースもあります。

 

では最後に、
「ぶどう膜炎は完治するのか?」という点について説明します。

ぶどう膜炎は完治するの?

ページが長くなったため、
別ページでまとめました。

 

ぶどう膜炎は完治する病気なの?|《眼の病気》

 



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